Diffuse Reflectors 拡散反射器(カタログ page123 の訳)

乱反射

反射とは、光が 2つの異なるメディアの境界に達すると光の方向が変わることで説明することが出来ます。基本的な違いは、乱反射(拡散反射)と鏡面反射の違いです。

乱反射では、方向性を持った入射光束は多くの方向に散乱反射します。これは境界での反射面の粗さが、波長と同程度の大きさであるとき引き起こされます。ランバートのコサインの法則は、完全拡散面に対し良い近似結果が得られます。この法則は、「放射輝度 L 完全拡散面 A 放射角度 eでの放射強度 I は、式 I = L A cos e で与えられる」 と述べています。それは、ランバート面からの輝きが、すべての方向で同じであるということになります。

このような完全マット、あらゆる方向に均等に散乱する白い材料、角度に依存しない反射(透過)は、反射率(透過率)の値が1になります。これは境界面での粗さが、入射する波長と同程度の大きさであるとき引き起こされます。境界の粗さが反射された放射の波長と比較して小さい場合、直接反射・鏡面反射が起こります。このような場合に適用される反射の法則によれば、入射光線と反射光線の入射点での法線に対する角度は同じ角度を形成します。角度αは入射角、角度α'は反射角と呼ばれています。反射率は、入射光パワー(光束)に対し反射光パワー(光束)との間に関係があることを説明しています。反射率がすべての波長に対して同じである場合、これは非選択的な反射として知られています。

境界面での反射率が主に波長に依存する場合、または波長の非常に狭い範囲内でのみ反射する場合、反射率は選択的である。乱反射面は、光が入射角に依存しない、完全拡散を必要とするアプリケーションで必要とされています。典型的なアプリケーションは次の通りです。

ODM98-P Raw Plates ODM98-B Raw Blocks
  • 光束と放射電力測定に使用する積分球
  • 均一な光源に使用される積分球
  • イメージングセンサの均一性の校正に用いられる拡散反射基準
  • 反射率測定システムに用いられる拡散反射基準
  • 光ベースのリモートコントロールシステムのためのキャリブレーション基準
  • 光学距離センサーのキャリブレーション基準
  • 均一なバック照明用大面積の反射
  • 投影画面

この章で説明されている標準的なフォームやサイズが用意されています。ギガヘルツオプティック社は、機械加工部品、表面コーティングのフルカスタムサービスを提供しています。


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型式 タイプ 波長nm 反射率% サイズmm
ODM: Optical Diffuse Material (OP.DI.MA.)
OP.DI.MA. Optical Diffuse Material: General Description and Specifications
ODM98-B01Raw Block Material250-2500 nm 98 @ 555 nm200 x 200 x 200
ODM98-B02120 x 120 x 250
ODM98-B03120 x 120 x 120
ODM98-B0465 x 65 x 500
ODM98-B0565 x 65 x 245
ODM98-B0665 x 65 x 120
ODM98-B07170 dia x 190
ODM98-B0876 x 76 x 250
ODM50-B1150 @ 555 nm65 x 65 x 150
ODM03-B113 @ 555 nm65 x 65 x 150
ODM98-B1398 @ 555 nm52 dia x 250
ODM98-P01Raw Plate Material 250-2500 nm 98 @ 555 nm520 x 260 x 12
ODM98-P02310 x 310 x 12
ODM98-P03260 x 260 x 12
ODM98-P04135 x 135 x 12
ODM98-P0555 x 55 x 12
ODMxx-P01Raw Plate Material
gray scaled
250-2500 nm xx@ 555 nm
Availability
on request
520 x 260 x 12
ODMxx-P02310 x 310 x 12
ODMxx-P03Raw Plate Material
gray scaled
250-2500 nm xx @ 555 nm
Availability
on request
260 x 260 x 12
ODMxx-P04135 x 135 x 12
ODMxx-P0555 x 55 x 12
ODM98-F01Raw Foil Material250-2500 nm 95 @ 555 nm1.5 x 300 x 1000
ODM98-F0275 @ 555 nm0.2 x 105 x 1000
ODM98-F0390 @ 555 nm0.5 x 105 x 1000
ODM98-MP01Machined Plate250-2500 nm 98 @ 555 nm50.8 x 50.8 x 10.5
ODM98-MP02100 x 100 x 10.5
ODM98-MP03200 x 200 x 10.5
ODM98-MP04300 x 300 x 10.5
ODM98-MD0131.7 dia x 10.5
ODM98-MD0250.8 dia x 10.5
ODP97: Optical Diffuse Paint
ODP97-1.0White Diffuse Coating300-2400 nm 97 @ 555 nm1 l bottle
ODP-LSHigh viscosity sprayer for ODP-97
ODP-RSBSpare Part Bottle for ODP-LS
ODP-RSPPressure Unit for ODP-LS
ODG95: Optical Diffuse Gold
ODG95Gold Coating1 μm to 20 μm95 Coating Service

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ODMシリーズ(カタログ page127 の訳)

OP.DI.MA.は、その反射特性である 拡散・スペクトルフラット性能が良好なため、多くのアプリケーションで 標準反射板としてご使用いただいております。ギガヘルツオプティック社は、光学仕上げで高品質なさまざまな サイズ、形状の標準品コンポーネントを販売しています。少量で短納期な標準サイズのほかに、カスタムサイズのリクエストも承ります。すべてのプレートは、背面に粘着テープを施し供給することが出来ます。また絶対的な分光反射率の校正サービスもご利用いただけます

フォイル材(カタログ page127 の訳)

サイズ 3m X 4m のスクリーンその高い反射率とその拡散反射特性に加えて、OP.DI.MA. のさらなる利点はこれらのパラメータの均一性の高さです。これは、大面積の拡散反射を構築するためには適切な材料になります。これら多くのアプリケーションのいくつかの例は、光電子スキャナーシステムにおける白の比較標準、大視野角アプリケーションでの投影スクリーン、画像処理システムの白標準等となっています。ボリューム拡散材料に関連して、反射光線の通過時間が異なるため、レーザー斑点(スペックリング)効果を減らすことができます。

ギガヘルツオプティック社は、基板に接合することができる厚さ 1.5mm の OP.DI.MA.シートをを提供しています。写真に示すアプリケーション例は、サイズ 3m X 4m のスクリーンです。これらのシートの別のアプリケーションは、大口径の積分球の内面コーティングです。ODM の更なる詳細については、当社の技術営業部門にお問い合わせください。

Ordering Information and Specifications
Model Basic Material Dimensions Reflectance
Thickness (mm) Width (mm) Length (m) Wavelength @ 555 nm
ODM98-F01ODM98ca. 1.5 ± 0.1300 In Rolls of
min. 1 meter
250-2500 nm 95 %
ODM98-F02ca. 0.2 ± 0.0510575 %
ODM98-F03ca. 0.5 ± 0.110590 %

機械加工標準プレート(カタログ page140 の訳)

機械加工標準プレートOP.DI.MA.は、その拡散性・フラットなスペクトル応答性・良好な反射特性から標準反射材として多くのアプリケーションで使用されています。ギガヘルツオプティック社は標準コンポーネントとして、高品質で片面光学仕上げの様々なサイズや形状の製品を用意しています。少量でリードタイムが短い標準製品のほかに、カスタムサイズ、好みの厚さの製品もご利用いただけます。すべてのプレートは、裏面を粘着テープ処理し供給することができます。絶対分光反射率の校正サービスもご利用いただけます。


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BNシリーズ(カタログ page140 の訳)

BN-R Spectral Reflectance Standards

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Spectral Reflectance
波長に対してフラットな特性
BN-R50 SQ18

多くの光学測定機器で、システムキャリブレーションまたは調整の際、光学拡散反射板が必要になります。これらの拡散反射板は、最大反射拡散パターンを必要とします。また、スペクトル広帯域光源と検出器を含むアプリケーションでは、拡散反射板の反射特性は、対象全体のスペクトル帯域にわたってスペクトル中立でなければなりません。分光光度計のキャリブレーションには、絶対分光反射率標準を知る必要があります。

ギガヘルツオプティック社の BN-R 反射スタンダードは、ほぼにこの仕様のプロファイルに適合しています。標準は OP.DI.MA.から作られ、光学的に拡散素材と機能を表します:

  • 光と温度に対し安定した耐久性の高い PTFE素材
  • 理想的な拡散反射(ランバート反射)
  • 98%、50%、3%の異なる反射率
  • 400〜800 nmの間 スペクトル反射率 98%±1%

異なるサイズの反射率規格が提供されています。

BN-Rxx-D2は、2インチ(50.8 mm)直径の反射率を提供しています。スクリュートップカバーは、保存および輸送時の反射面を保護します。

BN-Rxx-SQ 反射標準は、サイズ 2×2(50×50 mm)〜 8×18(457 X457 mm)が用意されています。すべての基準は、取り外し可能なキャップが付属しています。

BN-R98-S5C反射スタンダードは、分光反射率とデータセットのプロットが含まれる校正証明書と一緒に注文することができます。データは、250 nm から 50 nm 刻みで2500 nmの波長範囲で提供されます。要望に応じて、細かい波長分解能が可能です。キャリブレーションは 8°/半球測定ジオメトリを使用して実行されます。ギガヘルツオプティック社の校正は、カナダの NRC 国家研究評議会とNIST国立標準技術研究所の標準器に準拠しています。

Model 1) Reflecting Area mm Model 1) Reflectance
@ 555 nm
Model 1) Reflectance
@ 555 nm
Model 1) Reflectance
@ 555 nm
BN-R-D250.8φBN-R98-D298±1 % BN-R50-D250±5 %BN-R02-D2 3±1.5 %
BN-R-SQ5050 x 50BN-R98-SQ50--
BN-R-SQ100100 x 100BN-R98-SQ100--
BN-R-SQ200200 x 200BN-R98-SQ200--
BN-R-SQ300300 x 300BN-R98-SQ300--
BN-R-SQ5129 x 129BN-R98-SQ5BN-R50-SQ5 BN-R02-SQ5
BN-R-SQ12305 x 305BN-R98-SQ12BN-R50-SQ12 BN-R02-SQ12
BN-R-SQ18 2)457 x 457BN-R98-SQ18BN-R50-SQ18 BN-R02-SQ18
1) Add-C to the model for calibration of the 8/D hemispherical reflectance from 250-2500 nm in 50 nm steps
2) The reflectance plate is build by two halfs
Optional calibration available in 1 nm steps with data on disk